TOP > 評価信用社会 > 人生の最後の時期をケアする専門職資格の比較検討
終末期ケア、ターミナルケア、看取りケア等の人生の最後の時期をケアする専門職資格について考えてみましょう。公的な資格は限定されていますが、様々な資格が通用するようになっています。特に、「ターミナルケア指導者」「終末期ケア専門士」「看取り士」といった資格が有名です。では、どの資格が自分に合っているかを検討する手がかりとして、情報を整理しました。
ターミナルケア指導者、終末期ケア専門士、看取り士は、いずれも看取りケアに関連する資格ですが、それぞれの知名度や特徴には違いがあります。
資格名 | 認定団体 | 知名度 | 特徴 | 活動領域 |
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ターミナルケア指導者 | 終末期共創科学振興資格認定協議会 | 中程度 | 終末期ケアの専門知識を持ち、指導者としての役割を担う | 医療機関、介護施設、訪問看護、教育機関 |
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終末期ケア専門士 | 日本終末期ケア協会 | 低〜中程度 | 幅広い終末期ケアの知識を持ち、医療・介護の現場で活躍 | 介護施設、訪問介護、医療機関 |
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看取り士 | 日本看取り士会 | 比較的高い | 医療行為を行わず、精神的・身体的なケアを提供することに特化 | 在宅介護、ホスピス、個人開業も可能 |
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知名度の違いについて
•看取り士は、テレビやメディアで紹介されることも多く、一般の介護関係者にも比較的知られています。独立して活動する人もいるため、個人で資格を取る人も増えています。
•終末期ケア専門士は、介護・医療従事者向けの資格であり、知名度はそこまで高くありませんが、専門職の間では一定の認知度があります。
•ターミナルケア指導者は、指導者向けの資格であり、現場の実務者よりも教育・指導に携わる人に向いています。知名度は専門職の中では一定の評価がありますが、一般的な認知度はそれほど高くない可能性があります。
まとめ
知名度の面では「看取り士」が最も広く知られ、次に「ターミナルケア指導者」、そして「終末期ケア専門士」が続くというイメージです。「ターミナルケア指導者」は、終末期共創科学振興資格認定協議会によって認定される資格で、医療・介護の専門職を対象とした教育プログラムを修了することで取得できます。
この資格は、医療・介護の現場でターミナルケアや終末期ケアの指導者として活躍するための専門知識と技術を習得することを目的としています。
一方、終末期ケア専門士や看取り士などの資格も存在し、それぞれに特徴があります。これらの資格と比較すると、ターミナルケア指導者は指導者レベルの専門性を持ち、看取りケアのエキスパートとしての役割が期待されています。
知名度に関しては、看取り士が一般的に広く知られている一方で、ターミナルケア指導者や終末期ケア専門士は、専門職の間で認知されています。しかし、資格の選択は個人のキャリアや目指す役割によって異なるため、自身の目的に合った資格を検討することが重要です。
ただし、資格の目的や役割が異なるため、どの資格が最適かは受講者の目的によります。